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クラッシック音楽界において40年近く第一線を走り続けるピアニスト、クレッグ・シェパードは、シアトルにあるワシントン大学芸術学部のドナルド E.ピーターセン基金のピアノ教授でもあり、熟達した技術と客観的学問を追及しながら満ち溢れる情熱とエネルギーとを注ぎ続けている。2008年3月には再度ニュージーランドのウェリントンにあるビクトリア大学ハンター・カウンシル大学を訪れ、バッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻を演奏、この平均律クラヴィーア曲集は翌4月にシアトルのミーニー・シアターで収録され2008年11月にロメオ・レコードより発売された。その5月には中国、上海、福建省アモイ、広東省深川にてソロリサイタルとマスター・クラスを成し遂げた。

クレイグ・シェパードは、2002年以来これまでに8度東アジアを訪れ(日本に5度、中国、台湾と韓国を一度づつ)、主要な演奏会場や大学にてコンサート、マスタークラス及び講演活動を行っている。 2004年5月18日には、シアトルのミーニー・シアターで7回にわたる ベートーベンのピアノソナタ全32曲のシリーズ演奏を完成して大評判を博し、評論家の絶賛を浴びた。1999年4月には待望のベルリン・フィルハーモニーホールでのデビュー リサイタルを果たし、ここでも評論家の絶賛を浴びている。1999年にはベナロヤ・ホールにおけるシアトル交響楽団主催の講演とリサイタル・シリーズの演奏、シアトル交響楽団の1996-97のオペラハウスでのシーズン・オープニング・コンサートではバイオリンのミドリ(五嶋みどり)と共に招かれたのに続いて、1998年にもオープニングを飾っている。彼はシアトル室内楽音楽祭などにも頻繁に招待され、またニューハンプシャーで夏に行われるハイフェッツ国際音楽キャンプでは演奏だけでなく学生の指導にもあたっている。

クレッグ・シェパードはフィラデルフィアに生まれ、ロイス・ヘドナーとスーザン・スターに手ほどきを受けた後、フィラデルフィアのカーティス音楽院でエリノア・ソコロフに学んだ。その後ニューヨークのジュリアード音楽院にてサーシャ・ゴロドニツキに師事して学士号と修士号を取得した。その間、夏のタングルウッド音楽祭では、クロード・フランクやリリアン・カリアに師事する一方、ロンドンでは、イローナ・カボシュ、ピーター・フォイクトワンガー、クリフォード・カーゾンに学び、マルボロ音楽祭では高名なルドルフ・ゼルキンやパブロ・カザルスとも共演した。

1972年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でのデビューコンサートで大成功を収めたあと、同年イギリスのリーズ国際ピアノコンクールで銀賞を受賞。翌年ロンドンに移り住み、録音活動やBBCのラジオやテレビ番組への出演を通じて、同年代きっての卓越したピアニストの地位を確立し、バッハの クラビーア練習曲集(イタリア協奏曲、フランス組曲、ゴ−ルトベルク変奏曲などをバッハ自身がまとめた難易度の高い大規模な曲集)の全曲(足鍵盤付きオルガン曲を除く)とブラームスのピアノ独奏曲の全曲を、ロンドンを初めとする各地で演奏した。また、イギリス在住の20年間にはランカスター大学、ユーディー・メニューイン音楽院、ギルドホール芸術大学等で教鞭をとるかたわら、オックスフォードとケンブリッジの両大学でマスタークラスも行った。

シェパードはこれまでにイギリスの全ての主要なオーケストラと共演し、アメリカでもフィラデルフィア、ボストン、シカゴ、サンフランシスコ、アトランタ、ダラス、シアトル、バッファロー、ロチェスターなどのオーケストラと共演してきた。共演した指揮者には、サー・ゲオルク ショルティ、ジェームズ・レバイン、レナード・スラトキン、マイケル・ティルソン・トーマス、サー・アンドリュー・デイビス、ユーディー・メニューイン卿、エーリッヒ・ラインスドルフ、クルト・ザンデルリンク、ネーメ・イェルビー、ハンス・フォンク、アーロン・コープランド、ダヴィド・ジンマン、ジェラード・シュウォーツ、ペーター・エルショーなどが 挙げられる。

シェパードのレパートリーは非常に広範囲に亘っており、40のソロ リサイタルのプログラムと60曲の協奏曲を網羅している。ここ数年の演奏活動にはベートーベンの32のピアノソナタ全曲演奏の他にショパン、ラフマニノフとドビュッシの「エチュード」全曲、バッハの「ゴールトベルク変奏曲」、ベートーベンの「ディアベリ変奏曲」といった大曲や、シューマンの「ノベレッテ」全曲、ラベルの「鏡」と「夜のガスパール」などがある。共演した歌手には、ビクトリア・デ・ロスアンヘレス、ホセ・カレーラス、イリーナ・アルヒポーバ、トランペット奏者にはウィントン・マルサリス、室内楽ではクリーブランド弦楽四重奏団、バルトーク弦楽四重奏団、エマーソン弦楽四重奏団があり、これらの共演も、シェパードがなお精力的に続けている重要な側面である。

シェパードはEMI(Classics for Pleasure)、ポリグラム(フィリップス)、ソニー、チャンドス、シーラス のレーベルにて録音している。ベルリン フィルハーモニーホールでのゴールトベルク変奏曲、ベートーベンのディアベリ変奏曲+スクリャービンの第5ソナタ、ショパンとスクリャービンの前奏曲集、スカルラッティのソナタとラフマニノフのエチュード「音の絵」op.39の4つのCDがドイツ、ベルリンのAT(アネッテ タンガーマン at-label@gmx.de.)レーベルからも発売されている。これらはライブ演奏である。

シェパードは多くのアメリカ国内、および国際ピアノコンクールの審査員を務めている。彼はまた、幅広い分野にアカデミックな興味を示していることでも知られ、特に数多くの外国語に堪能である。

 


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